東京大学様 | 学会用CGムービー制作の感想

最終更新: 2023年8月19日

分子や細胞の個性について日本最先端の研究をしている、東京大学 大学院理学系研究科 生物科学専攻 上村研究室にお伺いし、弊社で研究発表用CG動画を制作いただいた際のお話をお伺いしました。

 初めての人にも分かる「導入が必要だった

――こちらではどのような研究をされているのですか?

ナノポア(超微細なサイズの穴)という技術を使って細胞の中のDNAやタンパク質だったりの反応を観測して、それを様々な分野で活用しようという研究をしています。

今回、毎年開催される学会の年会というものがあり、学生が研究成果を発表したりするのがメインなのですが、そこで使用する動画をお願いしました。

――なぜ動画を活用しようと思った?

今回依頼させていただいたのは、「ナノポア」をイメージし易くするためです。

サイエンティスト内では、よくありがちなんですけど、わかってる人同士で話をしてしまうのがある。

いろんなとこで「ナノポア」のプレゼンしたり、話をしたりするには、そういったものに触れたことない人でもわかるような、最初の導入が必要。

百聞は一見しかずですけども、言葉だけで説明するだけじゃなく、動画で見てイメージが最初にできないと、その後の説明が頭に入ってこないですよね。

動画があって理解が深まるんじゃないかなと、それでご依頼させていただいたという流れです。

 このレベルの「ナノポア」の再現動画は他に日本にはない

――仕上がった動画はいかがでしたか?

欲しいなってイメージのものを作って頂けたかなと思います。

ミクロの世界で分子が常に揺らいでいたり、電圧をかけたらイオンが一斉に流れたり、みたいなのは実際にそれを見るのがすごく難しいので想像しながら作ってくんですけど大体イメージ通りになりましたね。

僕らの感覚だとこだわりすぎちゃっていたものを、うまく抽象化して分かりやすい感じにして頂けた。

研究者の脳内を具現化したり、映像化するっていうのは大事なことだと思う

このレベルの「ナノポア」の再現動画は他に日本で作ってるところはないんじゃないかなと思います。

――今後動画の活用予定はありますか?

今回は完全に導入として制作をお願いしたので、今後の展開としてすごく重要な成果が出た時にそれを動画にして、オリジナルの研究発表を世に伝えるツールとして使っていきたいと思います