MENU

ARコンテンツとは?拡張現実コンテンツビジネスでの活用事例や制作方法・VRやXRとの違いも解説

イベント会場、展示会などで活躍をするAR、今後さまざまな場面での活用が期待されます。本記事では、ARコンテンツがどのようなものかについて、基礎情報、仕組み、事例を解説します。ARコンテンツを取り入れようと検討している方はぜひ参考にしてください。

目次

そもそもARとは?

ARとは、目の前にある現実世界に突如として映像やCGが登場するAR技術のことを指します。

ARコンテンツを理解する前に、そもそもARとは一体どのような技術なのかを紹介します。

ARの意味と概要

ARとは、「Augmented Reality」の略称で、日本語では拡張現実を意味します。

簡単に説明をすると、目には見えないものをスマートサングラスやスマートフォン、タブレットなどのデジタル端末を介して現実世界にあるかのように表現するものです。

ARコンテンツとは?

AR技術を活用したコンテンツは、目の前で展開されるものが多く…感情を揺さぶるようなコンテンツを作ることができます。

代表的なコンテンツで言えばポケモンGOですが、その他にも色々なところでAR技術を用いたコンテンツが活用されています。

例えば、年賀はがきのQRコードをスマホやタブレットで読み取ると、画面上におみくじが登場し、ユーザーはおみくじを楽しむことができるといった仕掛けもその1つです。

お楽しみコンテンツだけでなく、災害をシミュレーションしたARコンテンツもあります。

これから技術が発達していけば、活用方法も多様化されより魅力的なコンテンツが作られるでしょう。

VR、MR、XRとの違い

ARは現実社会とデジタルとの境界線をなくすコンテンツということを理解しました。ARと似たような技術もあります。VR、MR、XRです。それぞれがARとどのように違うのかを解説していきましょう。

参照:https://www.d3.ntt-east.co.jp/00066/ 今さら聞けない「xR」とは?【まなび箱】

XRとARの違い

XRは、現実世界と仮想世界を融合し、新たな体験を創出する技術をさし、AR、VR、MRなどをまとめて紹介する時に使う言葉です。そのため大きな違いはないので、AR、VR、MRをまとめて紹介したい時に使う用語と認識しておくと良さそうです。

VRとARの違い

VRは「Virtual Reality」の略称の技術です。スマートゴーグルやグラスを装着したユーザーに対し、CGで構成された映像を見せる技術です。没入感が高く、その世界に入り込んだような感覚を得ることができます。になります。

MRとARの違い

MRは「Mixed Reality」の略称の技術で、3Dで構成したオブジェクトなどをその場に配置することができます。今はまだ技術革新の最中のため、まだまだ活用シーンが限られていますが、AR技術をさらに拡張したものと捉えておくと良さそうです。

ARコンテンツのビジネス活用は今がチャンス

XRの中でもARコンテンツの活用がビジネスチャンスに繋がると言われています。なぜ、そのように言えるのかについて3つの観点から解説します。

海外の大手IT企業が次々と参入

ARコンテンツに力を入れている企業が海外大手のIT企業を中心に続々と参入しています。Googleは、Googleマップを活用したARコンテンツを充実させ、Apple社は、先日リリースしたApple Vision Proを活用したコンテンに力を入れそうです。

日本国内でもAR市場がさらに拡大することが予想され、富士キメラ総研の調査によると、2030年には7兆4301億円に到達すると予測されています。

プレスリリース:『AR/VR関連市場の将来展望 2023』まとまる(2023/2/3発表 第23012号)

https://www.fcr.co.jp/pr/23012.htm

ビジネスなどの活用シーンの増加

ARが活発化している背景には、さまざまなビジネスシーンで活用できることがわかってきたことが理由の1つと考えられています。

これまでARといえば、ポケモンGOなどのゲームやキャンペーンコンテンツとして使われていた技術でしたが、美容、ファッション、不動産、スポーツなど、さまざまな業種がARコンテンツを取り入れています。

ゲーム以外での活用方法を見つけることができたため、市場拡大はもちろんのこと、新たなビジネスシーンに使える技術として注目を集めています。

ウェブAR(WebAR)の登場でアプリいらずに

市場規模が拡大した要因の1つとして、簡単にARコンテンツを作れるようになった点です。これまでのARコンテンツでは、ユーザー自身がコンテンツを見るために専用のアプリをダウンロードする必要があり、すべてのユーザーが視聴せずそのままにしてしまうケースも多く見られていました。

しかし、専用のアプリを介さずに閲覧できるWebARが登場したことで、WEB上からでも簡単に閲覧できるように、利便性が向上しました。その結果ECサイトではARコンテンツを活用してショッピングを楽しめるようになったのです。ARコンテンツは技術が発達することで、ますます利便性が向上しこれからも多くの人が利用するようなものになることが予想されるでしょう。

メルティーキッス「AR SnowWorld」 – Birdman inc. | MOREWORKS

https://www.moreworks.jp/works/7340

企業やビジネスARコンテンツを活用するメリット

ARを活用することで、さまざまなメリットがあります。代表的なメリットについて解説しましょう。

①現実の工事費用なしでイベントなどが開催できる

QRコードを配置するだけでARコンテンツを提供することができます。

費用を極力抑えながらコンテンツとして提供することが可能です。

②スマホやタブレットなどのデバイスを通して手軽に体験を提供できる

所有しているスマホやタブレットがARコンテンツを視聴する媒体となります。

その場で手軽にコンテンツを楽しむことができます。さらに運営社側が提供をする手間を省くことができるため、イベントの準備費用を大幅に削減できるでしょう。

③ARならではのリアルとバーチャルが融合した体験を提供できる

ARコンテンツはデジタル空間と現実空間を融合したコンテンツを展開することも可能です。

利用者が知りたい情報を、ARコンテンツを通して体感することができ、企業が伝えたい情報を、より角度の高い状態で伝えることが可能です。

④多くのビジネスチャンスにつながる

ARコンテンツ市場は、ゲームやイベントだけではなく、ファッション、美容、不動産、ECサイトなどさまざまなシーンで注目を集めています。

今後はより多くの業種が参入することが予想され、ARコンテンツの展開をきっかけに、新たなビジネスチャンスを得られるかもしれません。

ARコンテンツ作成の前提となる技術的な仕組み4種類

ARはQRコードを読み取るものと認識をしている方も多くいますが、大きく分けて4つの仕組みがあります。

それぞれの仕組みを理解していただくと、相性の合うARコンテンツを検討することができるでしょう。

参照:https://www.nec-solutioninnovators.co.jp/sp/contents/column/20221007_ar.html
AR(拡張現実)とは? 技術やVR、MRとの違いを解説 | NECソリューションイノベータ

ロケーションベース型

スマホに内蔵されているGPSを活用したものが、ロケーションベース型のARコンテンツです。GPSで取得した位置情報をベースに、ユーザーの動き等を検知し、デジタル上に落とし込むというものです。

ポケモンGO、ドラゴンクエストウォークといったゲームコンテンツとして活用されています。

マーカー型

マーカー型のARコンテンツは、利用者が対象物を読み取ることで、画面上に設定した動画や3Dアニメなどが表示されるものです。

QRコードを読み取り、ARコンテンツを起動させるアプローチなどで活用され、ARコンテンツの中でも最もオーソドックスな方法と言えるでしょう。

体験までのアプローチがスムーズにできるためさまざまなコンテンツとの相性がよく、初めてARコンテンツの導入を検討している方におすすめです。

手軽に導入できる反面、照度や照明など読み取るものの環境に左右される可能性があります。屋外で利用を検討している場合は、利用者が問題なくコンテンツを楽しめることができるのか、テストをする必要があります。

空間認識型(マーカーレス型)

空間認識型は、URLやコンテンツのIDを入力することで起動するARコンテンツです。スマホのカメラを起動し、お部屋に家具を設置するARコンテンツはこの技術を活用しています。

物体認識型(マーカーレス型)

空間認識型と似ている仕組みで、特定の物体を読み取った際に起動するARコンテンツです。顔、服などを読み取り、メイクアップ、整形後の顔などをAR上で再現できます。マーカーレス型はマーカー型に比べて複雑さまざまな業界で活用されることが期待されます。

ARコンテンツのビジネスでの活用事例9選

ARコンテンツの仕組みを理解したところで、実際にどのような形で使用されているのかを解説していきましょう。

どのような形でコンテンツが使われ、どのようなメリットがあるのかを確認してください。

ライブやイベントなど

ARコンテンツとして積極的に導入しているエンタメ業界の事例を紹介します。コロナ禍で注目を集めたコンテンツが、バーチャルキャラクターを活用したARコンテンツです。自分で設定したバーチャルキャラクターが指定した楽曲を披露するというもので、自宅でも臨場感のあるライブを楽しむことができます。この技術をさらに発展させたものとして、バーチャルキャラクターがライブハウスでパフォーマンスするコンテンツもあります。

ライブではなく、参加者が気軽に参加できるコンテンツとして謎解き体験でもARコンテンツが活用されています。特定の建物をスマホカメラで撮影することで、クイズのヒントを浮かび上がらせることもできるので、普通の謎解きとは差別化を図ることも可能です。

CaseFile AR196706 暗闇からの訪問者|『ウルトラセブン』55周年 IF Story『55年前の未来』

https://xrcity.docomo.ne.jp/contents/ultraseven-ar196706/

商品でのARコンテンツ

商品パッケージにARカメラをかざすと、スペシャルコンテンツを楽しめるという事例もあります。

ゴディバジャパンが企画した「ゴディバグリッター クリスマスコレクション」では、商品パッケージにARカメラをかざすと、スペシャルコンテンツが登場するという企画を実施しました。

商品パッケージだけでなく、特設サイトと連動させることで、SNSで拡散させたりできる点も、ゴディバジャパンが企画の特徴でもありました。

商品にARコンテンツを取り入れることで、さまざまな商品展開をおこなうことが可能です。

キラキラ輝くときめきのクリスマスを。 「ゴディバ グリッター クリスマス コレクション」

https://www.godiva.co.jp/news/news20201111_3.html

地域活性化・観光PRにARコンテンツを活用

地域活性化、観光PRと相性の良いARコンテンツは「スタンプラリー」です。

スタンプラリーをデジタルに転換することで、これまでにないコンテンツを提供できるようになりました。

最近では、地域・観光地と縁のあるアニメキャラクターとコラボし、特定の場所でARカメラを起動させると、キャラクターと撮影ができるといった試みをしているケースも多くあります。

学校でARコンテンツを活用

最近ではARコンテンツをうまく活用した教材も登場しています。教科書に端末をかざすことで、追加情報、映像、3DCGコンテンツを浮かび上がらせ、教科書には記載されていない情報を補足することができるようになりました。

ARコンテンツをより発展させることができれば、導入ハードルも下がりよりさまざまな教育系ARコンテンツが注目されるでしょう。

農業でARコンテンツを活用

農業では、スマホを通して植物の状態を瞬時に活用するARコンテンツが活用されています。スマホに作物をかざすことで、収穫に最適な時期や病気、害虫のリスクなどを瞬時に判断し、作業者に伝えることができるので1つずつ丁寧に状態を確認する手間を省くことが可能です。

飲食店でARコンテンツを活用

飲食店では、レシートに印刷されたQRコードを読み取ると専用のフォトフレームが登場し、利用者がSNSで拡散できるコンテンツを提供しているお店もあります。

スターバックスでは、カウンター前にブースを設置し、飲み物を置いた状態で撮影をすると、桜吹雪の演出が楽しめ、おしゃれな映像が拡散できるとして話題となりました。

さくらAR 2024|スターバックス コーヒー ジャパン

https://www.starbucks.co.jp/cafe/sakura2024/

家具・不動産でARコンテンツを活用

家具や不動産では、ARコンテンツが商品購入・契約の後押しをしているケースも珍しくありません。

例えばIKEAでは、ARアプリを使ったカタログ「IKEA Place」を活用し、専用のアプリを起動することで、部屋に実際に設置できるかどうかを判断することができるようになりました。

イケアのアプリ|IKEA【公式】 – IKEA

https://www.ikea.com/jp/ja/customer-service/mobile-apps/

スポーツ・スタジアムでARコンテンツを活用

スタジアムに訪れたユーザーが楽しめるよう、ARコンテンツを提供しているプロスポーツチームも登場しています。スタジアムの特定場所に設置されたQRコードを読み取ると、選手が登場しメッセージなどを伝えるコンテンツはプロ野球、Jリーグ、Bリーグで導入されています。

ARコンテンツはイベント企画として親和性が高く、技術が発達すれば今後もさまざまな場所で制作されることが予想されます。

物流でARコンテンツを活用

物流業界ではスマートグラスを活用したARコンテンツを導入し、業務効率化に成功をしています。

具体的には、膨大な商品のある倉庫から、必要な商品を必要な数だけピックアップする際に、どのルートを通りピックアップすべきかを示すというものです。

スマートグラスでQRコードを読み取ることで、瞬時に最適なルートと必要な個数をスマートグラス上に表示されるため、効率的にピッキングをおこなうことができます。

Ray-Ban Metaスマートグラス | Metaストア

https://www.meta.com/jp/smart-glasses/

ARコンテンツの作り方

実際にARコンテンツを作る方法は大きく分けて2つの方法があります。それぞれのメリット、デメリットを確認し、どのようなところに注意すべきかを確認しておきましょう。

制作ツール/プラットフォームを使う

ARを誰でも制作できる制作ツール、プラットフォームを使って制作をする方法です。素人でも簡単に作ることができるので、気軽にコンテンツ制作をおこなえます。

制作費用を抑えられる反面、プラットフォームが提供したフォーマットを利用することになります。その結果、他社との差別化ができずチープな仕上がりになってしまう恐れがあります。

制作ツールではできることとそうでないことがはっきり分かれているので、利用する際は、どのようなコンテンツであれば制作できそうかを確認しておくことをおすすめします。

制作会社に依頼する

差別化を図り、独創性のあるコンテンツを制作するのであれば、制作会社への依頼がおすすめです。制作会社に依頼をすることで、自由度が高くクオリティの高いARコンテンツを制作できるでしょう。

注意すべき点は、制作ツールに比べ費用が高く、依頼企業によって得意・不得意分野があるため見極めが必要な点です。ARコンテンツの制作依頼をおこなう前に、必ずどのような領域を得意としているのか、実績例を確認するようにしてください。

LUVASでのARコンテンツのビジネス活用事例

私たちLUVAS(ルヴァス)は、企業のためのAR制作専門サービス「AR動画制作所」の運営をしています。そこで実際に制作した代表的なコンテンツをご紹介します。

ARおみくじ

ファッション雑誌などを手がけるサンワードメディア社様のご要望で、ARおみくじを制作しました。

サンワードメディア様のご要望で、「創立記念を祝うようなお祭り感のあるコンテンツにしたい」というご要望を実現するため、桜吹雪の演出を付け加えました。

またQRコードを読み取った方が楽しめるよう、メッセージを何パターンか制作し、ランダムで紹介するように設計をしました。

私たちに依頼をいただければ、お客様のご要望に合わせたコンテンツ制作も可能です。

まとめ

ARコンテンツはこれから注目度をさらに集め、より手軽に参入できる分野であると私たちは確信をしています。

LUVASでは、元テレビ番組の編集者が確かな技術でお客様のご要望に合わせた動画、ARコンテンツを提供しています。

オリジナルコンテンツを制作したいと検討している方は、当社に遠慮なくご相談ください。


お客様からのお問い合わせを心よりお待ちしております。

LUVASは企業活動に役立つクリエイティブ情報を発信しています

目次